コロンビア
エルパライソ農園アナエロビック
ポストハーベストについて
ポストハーベスト(Post-Harvest)とは、コーヒー豆を収穫した後に行われる一連の処理のことを指します。
コーヒーの品質と風味を左右する重要な工程で、特にアナエロビック発酵などの特殊な発酵方法を用いることでユニークな風味が生み出され、その付加価値を高めています。
標高1700m以上のビジャロシータ農園で栽培され、収穫後のプロセスは標高1,930mに位置するエルパライソ農園で行っています。
ダブルアナエロビック発酵の工程
ダブルアナエロビック発酵(Double Anaerobic Fermentation)は、コーヒー生産における特殊な発酵方法の一つです。
収穫したコーヒーチェリー(果実)の状態で、密閉容器に入れて嫌気性発酵(酸素のない環境での発酵)を行います。
一定時間経過後、チェリーから果肉を取り除きますが、ムシラージ(果肉の残渣)は残したままにします。
その状態で再び密閉容器に入れ、2回目の嫌気性発酵を行います。
発酵後、通常の水洗や乾燥の工程を経て、コーヒー生豆が完成します。
独特な風味と香り
アナエロビック発酵によって生成されるコーヒーは、従来の方法では得られない豊かな風味を持ちます。フルーティでクリーミーな味わいが特徴で、マンゴーやパイナップル、チェリーなどの風味が感じられます。また、発酵中に生成される乳酸が風味を強化し、複雑でユニークな味わいを生み出します。
生産者のDiego Samuel Bermúdez (ディエゴ・サムエル・ベルムーデス)は、2018年コロンビアCOEダブルアナエロビックファーメンテーションにて、精選したロットで10位入賞を果たしたコロンビアのアナエロビックの第一人者。
今日ではポストハーベストでの味づくりを徹底的に研究し、嫌気性発酵や独特の乾燥方法を用いて新たなフレーバーを創り上げ、年々その名を世界に拡げています。
Note
レモネード、ライム、ライチのような爽やかな酸味
グレープフルーツを思わせる柑橘系の風味
ミルキーで滑らかな質感