毎週、近くの図書館から絵本を5冊ずつ借りて、夜寝る前に子どもたちと読んでいます。
夫が休日に、子どもたちと一緒に図書館で選んできてくれることがほとんどなのですが、
日本と海外の作家さん両方あって、いろんなタイプの絵本をチョイスしてくるのでとても楽しい。 私が子どもの頃に読んだ多くの絵本が今も現役で、やはり名作は残り続けることにも感動します。
昔好きだったものが今、自分の子も気に入って何度も読み返しているのを見ると、絵本を通して時間を行き来しているような不思議な感覚になって(私が)、それも楽しい。
そして、大人になって初めて気づく絵本の奥深さに、いつもはっとさせられます。
普段は、その5冊を日替わりで順番に読むのですが、今回、子どもたちがあまりに気に入りすぎて、その1冊にしか興味を示さないという異常事態に。
それが「しんごうきピコリ」。
大きなタイトルと信号機だけの割とシンプルで、でもインパクトのある表紙。
一台のパトカーといっしょに、それぞれの信号の色の意味を考える内容なのですが…
交通ルールを楽しく教える現実的なお話かと思いきや、展開のしかたがぶっ飛んでいてめちゃくちゃ引き込まれます。
限定的な色が、違和感なくどんどんカラフルになっていって…
最後、とても素敵なことが起こります。
文章も読みやすくて、独特のリズムがあって、とにかく読んでる方も楽しい。
絵がとてもおしゃれなので、色使いや全体的な印象から海外の作家さんだと思って最後まで読んでいたのですが、
巻末を見てみると「ザ・キャビンカンパニー」という日本の絵本作家のユニットなんだそう。
気になって、調べてみました。
↓こちらのホームページでプロフィールや作品なども紹介されています。
なるほどなるほど。
大分県出身のお二人が2009年にユニットを結成し、数々の絵本の出版と展覧会を国内外で行われているとのこと。
しかも、大分県の廃校をアトリエにしているのか。
「2019年ようちえん絵本大賞」など、受賞歴もかなりのものです。
なんていうか、アート感が甚だしい。(表現)
中でも、2014~2016年に製作されたという「絵本のアニメ」という映像作品が衝撃的。
「いかたろうのイカダンス」には、ご本人たちと、活動されている地域の方々でしょうか?
子どもからおじいちゃんまでイカダンスをする様子が紹介されています。
うちの子どもたちに見せたら、目が釘付けに。
独特ーーー!!!としか言いようのない、個性的で心地よい色使いと世界観。
映像作品で私のおすすめは、「ハテナはかせのへんてこいきものずかん」です。
ハテナはかせが、みなさんの考える「なんで?」を聞いてそれに答えるのですが、そこで登場する「いきもの」がぶっ飛んでいて、大人からみたら「んなわけねー!」と思いつつ、めちゃくちゃ正論っぽい答え方に感心しながら笑える絵本。
誰も傷つけない自信たっぷりのでたらめが、人を幸せにする物語になるんだっていう気付き。
同時に、大人になって失った「何か」に気付かされて、ちょっと寂しくもなるかもしれない。。
オナラッパとか、最高です。
ザ・キャビンカンパニーさん、展覧会などもされていますが、ホームページのスケジュールを見るとやはり活動拠点の大分での開催が多いよう(2021.11現在)。
いつか、作品展に行けたらいいなと思いますが、
その前にザ・キャビンカンパニーさんの数ある絵本や作品、まだまだ読んでないものばかりなので、今後読んでその世界観にどっぷりと浸かってみたいと思います。
大人にもおすすめ☆☆☆
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