NIJIYA coffeeでは2022年からコーヒーを中心としたすべてのドリンクが乳製品不使用になり、先日からメニューもリニューアルしたことを前回のブログでお伝えしました。
店主である私は、以前一人暮らしをしていたときにヴィーガン(完全菜食)生活を実践していた時期があります。
健康との関係、日本の自分の生活や家族・友人との食事、家計との関係なども含め自分にとってはどれだけ現実的なのか?
(今となっては)謎の好奇心に駆られ、個人的に検証していました。
現在は100%ヴィーガン(完全菜食)ではないのですが、最近また今の生活で可能な限り動物性に頼らない生活を心がけています。
最近、スーパーでは以前は少なかった植物性の代替食品がものすごく増えてきたと実感しています。
今回は、その中でも特に気になっているチーズのようにとろける植物性シュレッド3種を比較してみたいと思います。
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1 何を比較するか?
2 比較する植物性チーズは、これ!
3 食べた感想!ベスト1は?
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1 何を比較するか?
今回準備したのは、私の住む村上市内のスーパーで手に入ったチーズ風の植物性シュレッド3種。
もちろん通常の乳製品のチーズではないので、商品もどこにも「(植物性)チーズ」という表記はなく、名称には「豆乳加工食品」または「農産加工品」となっています。
ですが、ピザやグラタンなどのイメージ写真から、とろけるタイプのチーズと同様の使い方ができるんだ、ということが想像できることから、便宜上ここでは「植物性チーズ」と表現したいと思います。
比較のために、まず各商品のパッケージに記載されている情報だけをシンプルに記載します。
はじめに、商品の特徴と原材料。
普通のチーズの原材料は「ナチュラルチーズ」などですが、植物性チーズの場合は製造元の会社が独自で作られているものなので材料はバラバラ。
会社独自のこだわりなどもありそうです。
次に、栄養成分(カロリーや塩分などですね)と添加物。
そして、容量と値段。
「少しでもお得に」は誰もがもつ買い物条件のひとつ。
いくら環境に良くても、継続するためにはコスパはめちゃくちゃ重要ですよね。
最後に味。
今回比較した3種類は、どれも「とろけるシュレッド」タイプです。
パンにのせて加熱した植物性チーズの見た目や味を比較してみたいと思います。
2 比較する植物性チーズは、これ!
では、さっそく。
神明 お米でとろーりとろけるシュレッドタイプ
KOMEKARADA 『SDCheeze』
■特徴: 米由来、アレルギー特定原材料等28品目不使用・国産米使用
お米の【ライスプロテイン】を使用。
「私達はお米を通じて、素晴らしい日本の水田、文化を守り、おいしさと幸せを創造して、人々の明るい食生活に貢献します。」
そのままでも加熱してもおいしい。
加熱:◯ 非加熱:◯
■原材料:米粉(国産)、植物油脂、澱粉分解物、たん白加水分解物(米由来)、食塩、粉末酒粕
■添加物:安定剤(グァーガム)、pH調整剤、香料
■栄養成分:100gあたり
エネルギー321kcal たんぱく質5.7g 脂質18.9g 炭水化物32.0g 食塩相当量1.94g
→エネルギーとたんぱく質が多め。
■税抜価格 / 内容量: 298円 / 200g(1.49円 / g)
トップバリュ
豆乳とココナッツオイルからつくったまろやかシュレッド
■特徴:トップバリュ・オーガニックの成分無調整豆乳を使用。ピザやトースト、グラタンなど様々な料理に使える。
イオン独自の「ベジティブ」シリーズのひとつで、主に肉や乳製品などを植物性の食品に置き換えた商品シリーズとのこと。
加熱:◯ 非加熱:△
■原材料:有機豆乳(大豆を含む)(国内製造)、やし油、食塩、発酵調味液、酵母エキス、デキストリン
■添加物:加工でん粉、セルロース、pH調整剤、香料
■栄養成分:100gあたり
エネルギー317kcal たんぱく質1.7g 脂質25.0g 炭水化物22.5g 食塩相当量2.2g
→脂質と食塩相当量が多め。たんぱく質と炭水化物は少なめ。
■税抜価格 / 内容量:298円 / 200g(1.49円 / g)
相模屋 豆乳でつくった植物性100%ピザ・シュレッド
BEYOND TOFU®︎
■特徴:第39回優秀ヒット賞受賞(日本食糧新聞社)
温めるととろけ、冷たいままでもしっかりとした食感と口どけが楽しめる。
「とうふを超えた奇跡のおとうふ」
加熱:◯ 非加熱:◯
■原材料:豆乳発酵食品(国内製造)(豆乳、でんぷん、酵母エキス)、でんぷん、植物油、低脂肪豆乳、粉飴、食塩(一部に大豆を含む)
■添加物:増粘剤(加工でんぷん)、凝固剤、pH調整剤、カロチノイド色素
■栄養成分:100gあたり
エネルギー271kcal たんぱく質2.2g 脂質13.2g 炭水化物36.5g 食塩相当量1.5g
→エネルギー、脂質、食塩相当量が少なめ。炭水化物が多め。
■税抜価格 / 内容量:398円 / 250g(1.59円 / g)
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パッケージに記載されている使い方例は3種ともほぼ一緒のようですが、トップバリュさんのみ「加熱してお召し上がりください」の表記があります。
また、価格は3種とも一般的なシュレッドチーズとほぼ同じ。
グラムあたりで比較すると、相模屋さんが若干割高。
といっても、0.1円 / g の差です。
植物性食品を「値段が高いから」という理由で敬遠する必要はなさそう。
3 食べた感想!ベスト1は?
シンプルにパンにのせてトースターで焼いてみました。
植物性チーズの量はすべて20gずつ。
(あとで、もう少し植物性チーズ多くのせればよかったと反省。。)
↑焼く前 ↑焼いた後
以下、味の感想、ランキングは100%NIJIYA coffeeの独断と偏見で記載しています。
神明 お米でとろーりとろけるシュレッドタイプ
お餅のような食感で、酒粕の風味を感じます。
冷めてもやわらかくて、塩分もほどよくやさしい味。
独特のクセが気になる方もいるかもですが、酒粕が好きな方にはチーズより好きかもしれません。
「チーズ味」は期待しない方がいいかもしれない。(というか、そもそもチーズのかわりとはどこにも書いてない。)
単品よりも、グラタンなどのお料理に合いそうです。
加熱はもちろん、そのままでも食べることができます。
そのまま食べるとボソボソした食感で米粉感が伝わりますが、サラダのトッピングにして他の食材と混ぜれば問題なさそう。
トップバリュ 豆乳とココナッツオイルからつくったまろやかシュレッド
見た目が白っぽいので意外ですが、今回比較した中ではいちばんリアルなチーズの味に近い気がします。
塩分もしっかり目で、代替食品にありがちな物足りなさがなくて美味しい。
ココナッツは少し風味を感じますが、言われなければわからない程度。
和食のお料理にも問題なく使えそうです。
こちらは、加熱して食べるタイプのものです。
一応そのままでも食べてみましたが、ボソボソする感じはなく酒のおつまみになりそう。
メーカーで推奨されてないので、非加熱はおすすめしませんが。。
相模屋 豆乳でつくった植物性100%ピザ・シュレッド
袋を開封したときの香りと、見た目の色がとにかくチーズそっくり。
加熱すると、チーズというよりはたまごサラダやタルタルソースに近いような。
美味しい!
たぶん、子どもはこれが好き。
まろやかでクセが全くなくて、豆乳でできているとはまず気づかないのでは?
今回、パッケージのピザ写真のように「とろーりとろける」かんじには撮れませんでしたが、もっと量を増やせばいける気がします。
そのまま食べても全然違和感のないチーズ感。加熱してもしなくても同じくらい美味しいのがすごい。
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以下、味に関してめちゃくちゃ勝手なランキングです。
3位 神明 お米でとろーりとろけるシュレッドタイプ
2位 トップバリュ 豆乳とココナッツオイルでからつくったまろやかシュレッド
1位 相模屋 豆乳でつくった植物性100%ピザ・シュレッド
という結果!
今回は私の住む地域で手に入る3種類の植物性チーズの比較でしたが、ほかにもまだありそうですよね。
気になった方はぜひ、近くのスーパーでチェックしてみてくださいね。
ただのいち消費者の感想ですが、なにかのご参考になれば幸いです。
またチーズに限らず、ヴィーガン・ベジタリアン向けに「こんな食品もあるよ!」など情報がありましたらぜひ!検証&シェアさせていただきます。
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