コスタリカ
ガンボア農園ブラックハニー
タラス地区
スペイン語で「富める海岸」を意味するコスタリカ(Costa Rica)は、東西を太平洋とカリブ海に囲まれ,国土の中央に山脈が連なる風光明媚な国です。近年では、豊かな自然を体感するエコツーリズムや、再生可能エネルギーへの取り組み等で注目される環境立国でもあります。
ガンボア農園のあるタラス(Tarrazu)は首都サンホセから約 70km 南のロスサントスという地域に位置しています。
ロスサントスの周辺に 19 世紀半ばに中央盆地の住民が移住してきた際に、移住者は街 San Pablo de LeonCortes、San Marcos de Tarrazu、Santa Maria de Dota と聖人の名前を付けました。タラスは San Marcos de Tarrazuに由来しています。ここは太平洋側に広がる山脈の中で、鳥類や森林の聖地とも言われる美しい自然に囲まれた地域であり、狭い渓谷や山の斜面で丁寧にコーヒーの栽培が行なわれています。
ガンボア農園の歴史
およそ 80 年前、エランディオ・グティエレスとエドガー・グティエレスの兄弟は父親の意思を受け継ぎ、タラス地区のサンタマリア・デ・ドータで農園を開墾して、ガンボア農園としてコーヒーづくりを始めました。
エドガーはセレリーナという女性と出会い、13 人の子供を授かり、グティエレス家はビッグファミリーとなりました。 13 人兄弟の長男、ルイスは当時最も優良な精選工場の一つであったコーペドータ精選工場で 24 年間チェリーの精選と選別に従事し、またその後も別の精選工場で 18 年、精選と選別一筋で仕事をしてきました。 その後突然訪れた愛妻の死によってルイスは一時希望を失ってしまいますが、12 人の兄弟たちが彼を奮い立たせるため、1999 年に自社精選工場を作り上げ、モンターニャス デル ディアマンテ(ダイヤモンドの山)と名付けました。 ルイスは 2010 年にこの世を去りましたが、その情熱や技術は今でも脈々と引き継がれています。
特別精製“ブラックハニー“
ブラックハニーとは、ミューシレージ(種を覆う薄い殻(=パーチメント)のまわりに付いている粘液質)を取らずに 100%残した状態で乾燥させたパルプドナチュラルで仕上げる方法のことを言います。
コスタリカの一般的なコーヒーはミューシレージをとってから仕上げることが多いなか、この特別な精製方法ではミューシレージに含まれる糖分が種に移行して独特の甘味が増すと言われています。 ブラックハニーという特別な方法で仕上げられたコーヒーをお楽しみください。
Note
オレンジや黄桃のような風味
華やかで深みのあるチョコレートのような甘み